製品に透明ラベルを貼付け際、ラベルの裏側に生じる気泡が気になります。
特に、意匠面に貼り付ける際、気泡が目立ちます。
透明ラベル貼付け時の気泡対策の例を紹介します。
ラベルの例
1. ラベルの印刷:透明生地に黒文字、ヨコ線入り
2. ラベルサイズ:タテ50xヨコ100
3. ラベル材質 :PET基材25μm+ラミネートフィルム25μmの合計50μm
4. 貼り付け形態:1枚の剥離紙にラベル5枚貼付け

不良現象
剥離紙からラベルを剥がし、製品に貼り付けると、ラベルに気泡が生じました。
ラベルより45cm離れて見ると赤丸印5点の気泡が見られました。
また、もっと近寄って見ると多数の気泡が見られました。

現象から原因と対策まで
ラベル貼り付けによる気泡発生に関し、現象・原因・対策を下表に示します。

対策の詳細説明
No1:剥離紙にスリットを設けます。(下図のように ラベル左から10mmの位置に設ける)
No2:形態を5連から1枚毎に切断したものとします。

No3:ラベル基材の厚さを25μmから50μmと厚くします。
基材の厚みを変えて貼り付け作業を行い、
基材 25μm+ラミネート25μm・・・腰が足りず柔らかい
基材 50μm+ラミネート25μm・・・適切に貼り付けできた
基材100μm+ラミネート25μm・・・曲げにくく扱いが悪い
の感触を得て変更します。
No6(No4):貼付け例を示します。
①剥離紙の左側10mmを剥がします。
②ラベル左端と剥離紙下側を位置決め治具に当てます。
③ラベル左側を製品に貼り付けます。
④剥離紙を左に折り返します。
⑤空気を押し出しながらラベル中央から右を貼り付けます。



参考
・透明ラミネートは気泡が目立ち易いので、マットの方が目立たなくてよいと思われます。
・通常、剥離紙のスリットはラベル中央に入れます。
取り扱いに合わせて位置を指示しましょう。
まとめ
●ラベル気泡が残らない貼り付け例を示しました。
気泡が生じない作業性の良い貼付け方法は、現場に託しました。
●ラベル材質の選定に迷った、要求品質をラベルメーカに伝え、
いくつか提案をもらい、その中から選定すると設計が早く進みます。
以上 最後までお読みいただき ありがとうございます。