配電盤の取扱いや注意事項を表示するためにラベルを使用します。
ラベル(label)は、物事の表面に、名称、内容物、番号、所有者、原材料等その物に関連する
情報を記載するものです。
ラベルは、ラミネートフィルム、表面基材、粘着剤、剥離紙の部材で構成されています。
使用環境に合ったラベルを設計するためには、適切な部材選定が大切です。
各部材について説明します。

ラミネートフィルム
ラミネートフィルムは、表面基材の上に貼られる透明フィルムのことです。
ラベルの印刷面に透明フィルムを貼ることをラミネート加工といいます。
この加工により印刷面の保護(色落ち、摩擦による劣化 から保護)、
耐水性などの機能性、光沢感・マット感など美しさ・高級感を付加できます。
また、紫外線による退色防止も付与できます。
表面基材
盤で使用する主な表面基材には、紙基材とフィルムの2種類があります。
屋内では、紙基材のアート紙を使用し、写真の印刷や高級感を出したいときはミラーコート紙を
使用します。
屋外では、PETフィルムと耐候性に特に優れたPVCフィルムを使用します。
フィルムは耐水性があり湿気、水気が多い場所でも使用できます。

粘着剤
粘着剤は、普通粘着、強粘着、再剥離タイプがあります。
配電盤は、普通粘着を用いる場合が多いですが、屋外では強粘着を用いる場合もあります。
包装に関する注意喚起に用い、設置する際に剥がすラベルは、再剥離タイプを使用します。

剥離紙
剥離紙には、グラシン紙、上質紙、フィルムの3種類があります。
通常上質紙を使用し、透明ラベルにはフィルムを使用しています。

まとめ
ラベルメーカーとの打合せには、上記の基本知識を頭の片隅にでも置いていてください。
ラベルも他の設計品と同様に、
メーカーに「使用方法」「必要な耐久性」「過去のクレーム」等の要求品質を伝え、
材質案をいくつか提示してもらうと、ラベルの設計が早く進みます。
参考:リンテック株式会社ホームページ
以上 最後までお読みいただき ありがとうございます。