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キュービクルとは?🐯特徴と種類

設計

キュービクル式高圧受電設備(以下キュービクル)とは、
 電気事業者から高圧で受電するための機器一式を1つの金属製箱に収めた受電設備です。
 JIS C 4620では、公称電圧6.6kV、系統短絡電流12.5kA以下の回路に使用する受電設備
 容量4,000kVA以下のキュービクルについて規定しています。

 キュービクルの特徴と種類について説明します。

キュービクルの特徴

 キュービクル式高圧受電設備は、
 ・変圧器、コンデンサ、遮断器などが一つの箱に収められたもので、保守点検が容易です。
 ・充電部が金属箱に収納されるので、電気事故の拡大防止ができ、安全性が高いです。
 ・防錆力、耐震性に優れた箱に収納され機器を安全に保護します。
 ・専用の部屋を必要とせず、屋上、地下室などに設置可能です。

用語説明

 高圧  :直流750V~7000V以下、交流600V~7000V以下の電圧です。
      高圧電力は、キュービクルで100V又は200Vに降圧して使用します。
 電気工作物:電気を供給するために必要な設備
       高圧以上の引込のものを自家用電気工作物、低圧引込のものを
       一般用電気工作物といいます。
 主遮断装置:キュービクルの受電用遮断装置として用いるもので需要家内で、過負荷電流、
       短絡電流が生じたとき、自動的に電路を遮断する装置
 PF  :高圧限流ヒューズ
 S   :高圧交流負荷開閉器
 PF・S形:PFとSを組合わせて用いる形式のもの
 CB  :遮断器

キュービクルの種類

キュービクル式高圧受電設備は、主遮断装置の種類によりPF・S形、CB形があります。
主遮断装置は、過負荷電流、短絡電流などが生じたとき、自動的に電路を遮断します。

●PF・S形
主遮断装置に高圧限流ヒューズPFと高圧交流負荷開閉器LBSを組合わせて用います。
最も経済的で、小容量の受電設備として多く使用されます。
短絡電流値以上の遮断性能を持ち、電力会社との保護協調を保ち、電源側への
波及事故を防止します。
高圧側の短絡はPFが遮断し、地絡はLBSが自動遮断します。
負荷電流の開閉は、LBSにより行います。

●CB形
主遮断装置に高圧遮断器を用います。
過電流継電器OCR地絡継電器GRと高圧遮断器の組合せで過負荷短絡地絡及び
その他の故障保護を行います
受電設備容量は、受電電圧で使用する変圧器、電動機などの合計容量(kVA)をいいます。
高圧進相コンデンサは受電設備容量に含めません。

メモ 電気の知識

●交流と直流

●受電方式(電力会社との契約)
 低圧受電:  契約電力が50kW未満(一般家庭・商店)
 高圧受電:  契約電力が50kW以上(企業や中小工場)
 特別高圧受電:受電電圧20,000V以上かつ契約電力が2,000kW以上(大規模工場)

●発電所から高圧受電までの経路 

最後までお読みいただき ありがとうございます。

ガオ

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初級設計者の一助になれば幸いです。

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