配電盤類の板金筐体や部材は、板材を「抜いて」「曲げて」「溶接して」製作します。
また、筐体や部材のサイズ・形状は種々なので、汎用機で加工することが多いです。
今回は、「汎用機によって鋼板を曲げる」概要を説明します。
曲げの概要を知っていると先輩にも現場にも舐められなくて良いですヨ。🐯
曲げは「型曲げ」と「押さえ曲げ」の方法があり、それぞれ
「プレスブレーキ」「パネルベンダー」の加工機を使用します。
「型曲げ」と「押さえ曲げ」の概要
●汎用機を使用して板材を曲げるには「型曲げ」と「押さえ曲げ」の方法があります。
「型曲げ」と「押さえ曲げ」の加工機
●型曲げ
板金の曲げ工程は主に「型曲げ」が用いられ、プレスブレーキを使用してきました。
プレスブレーキの曲げ精度確保には熟練オペレータが必要です。
プレスブレーキは安全性向上と自動化が進んでいます。
<プレスブレーキ>
●押さえ曲げ
「押さえ曲げ」(パネルベンダー)は、曲げ工程を自動化するため開発されました。
<パネルベンダー>
薄いパネル製作に適しているパネルベンダーは、高価ですが曲げ加工を自動化できる最適マシンです。
イニシャルコストとランニングコストを比較して導入を検討してみてください。
「サルバニーニの曲げ加工事例集」を見ると高剛性のパネルを低コストで製作できる気がします。
サルバニーニに請求してみてください。設計の幅が広がると思います。🐯
「型曲げ」の種類
●型曲げの種類には、エアベンディング(パーシャルベンディング、ボトミング)、コイニングの
3種類あり、ボトミングが広く使われます。
まとめ
●板金の曲げは、プレスブレーキによる「ボトミング」をよく使用します。
●プレスブレーキの自動化は進化しており、作業時間の短縮化、安全作業の点で改良されてます。
●設計品がパネル形状なら全自動のパネルベンダーの採用を検討すると良いと思います。
●引用資料、参考資料
(株)アマダ ホームページ
(株)サルバニーニジャパン ホームページ
協和マシン(株) ホームページ
(株)コニック ホームページ
曲げ金型ABC(精密板金入門シリーズ7)アマダ板金加工研究会編集
以上 最後まで見ていただいてありがとうございました。