配電盤類にトランス等の発熱機器を設置する場合、放熱用の開口を設けます。
開口には、異物浸入に対する保護、機器に触れない様に人体の保護が必要です。
保護する方法として、換気口に金網やパンチングメタルを取付けます。
ここでは、この金網、パンチングメタルについて説明します。
異物の浸入防止・人体保護に関する規定
1.保護等級 IP×× により、保護等級が規定されています。
(JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級)
配電盤類の用途によりキャビネット毎に第一特性数字にて保護等級性能を規定します。
通気口をもつ盤としてIP4X、IP3Xが使用されています。
2.高圧受電設備の製品規格(JIS C 4620 キュービクル式高圧受電設備)には、
「通気孔は、直径10mmの丸棒が入るような孔又は隙間がない構造とする。
(7.2 外箱などh)」と規定があります。

金網とパンチングメタルの使い分け
1)金網を使用した方がよい場合。
①小さな孔径(Φ1)が必要 ②大きな開口率が必要 ③樹脂部品に取付ける場合
2)パンチングメタルを使用した方が良い場合
①広い面積に使用する ②鈑金部品に溶接する

金網の選定例
●配電盤に使用する条件から金網を選定します。
1)屋外使用→防錆材質を使用する→SUS304を選定。
2)配電盤の保護等級は、通常IP4X以上と規定される.→開き目:1mm未満
3)開口が大きいと放熱し易い。→開口率が大きい金網
⇒ 市販品から、平織金網 ステンレスSUS304 線径Φ0.2 メッシュ24を選定しました。


●平織金網とは、
金網の中で最も一般的な織り方です。
縦線と横線が一定の間隔を保ち一本ずつ相互に交わっています。
主に防虫網やザルに使われ、生活の中でよく目にする金網です。
材質はステンレス、亜鉛メッキ鉄線・鉄線・真鍮などあります。
●金網メッシュの規格
1)メッシュは縦線および横線25.4mm(1インチ)間による目数で表されます。
2)幅寸法は両側は耳線の外側までの寸法とし、標準寸法は910mm・1000mmです。
3)線径とメッシュで種類を表し、メッシュ数が大きいほど網目は細かくなります。

●金網使用上の注意事項
端部は切りっぱなしでとなっており、鋭利です。取り扱いは注意してください。
平織金網は、線がほつれる場合があります。
パンチングメタルの選定例
●配電盤に使用する条件からパンチングメタルを選定します。
1)屋外使用→防錆材質を使用する→SUS304を選定。
2)配電盤の保護等級は、通常IP4X以上と規定される→孔径:1mm以下
⇒ 市販品から、SUS304-BA Φ0.8-P1.55t0.6(開口率24.1%)を選定しました。
金網に比べ開口率が低いですが、板金加工(切断・溶接)が容易なので扱い易いです。

●上記より保護等級をゆるめ、開口率を大きくする場合、
3)配電盤の保護等級は、IP3X以上とした場合→孔径:2.5mm以下
⇒ 市販品から、SUS304-BA Φ2-P3t0.5(開口率40.2%)を選定しました。



まとめ
入手可能な金網、パンチングメタルは、納入業者によって異なります。
適切な材料を選定してください。
Φ10近傍の孔は、板金加工(プレス・レーザー)の方が穴形状と数量を自由にできます。
以上 最後までお読みいただき ありがとうございます。