製図は、製品仕様を相手に「正確に伝える」重要な手段です。
機械製図の、投影図、断面図、寸法記入を説明しましたが、基礎の重要点を説明していませんでした。
知識のある方は内容を再確認してください。
今回は、JIS B 0001 機械製図 「6 線、7 文字及び文章、8 投影法、9 尺度」 を説明します。
線の種類及び用途
細線、太線の線の太さの比率は、一般に1:2とします。
線の優先順位
2種類以上の線が同じ場所に重なる場合には、
1)外形線、2)かくれ線、3)切断線、4)中心線、5)重心線、6)寸法補助線
の順に従って描きます。
文章表現
文章は、口語体で左横書きとする。図面の注記は、簡潔明瞭に書きます。
投影法
●投影法は、第三角法を使用します。
但し、第一角法や矢示法を用いてもかまいません。
●図面の注記は、簡潔明瞭に書きます。
投影図の名称は、A方向 正面図、 B方向 平面図 C方向 左側面図
D方向 右側面図 E方向 下面図 F方向 背面図 と表します。
●矢示法
投影方向を示す矢印及び及び識別のため、大文字のラテン文字で指示します。
投影向きに関係なく全て上向きに書きます。
尺度
●1枚の図面に複数の尺度を用いる場合は、主となる尺度を表題欄に示します。
その他の尺度は、関連する部品の照合番号や照合文字付近に示します。
●小さい物を倍尺度で描いた場合、参考として現尺の図を書き加えると分かり易いです。
(対象物の輪郭だけでも可)
その他
<参考文献>
JIS B 0001:2019 機械製図